子どもたちを放射能から守る・八尾の会

日本のすべての子どもたちを守るため、政府の放射能拡散政策を跳ね返そう!!

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10/9(2) 大阪市への要請状 (明治学院大学教授・熊本一規先生)

大阪市が行うラボ実験(10/11)について、明治学院大学教授で工学博士の熊本一規先生からご意見をいただきました。

私たちの依頼に対して、お忙しい中であるにもかかわらず、快く引き受けてくださいました。
熊本先生には本当に感謝です。

以下の紹介します。  PDFファイルはこちら⇒ <ダウンロード>

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
<大阪市への要請状>
 
           大阪市の震災がれき焼却及び放射性物質の挙動に関する実験について
                            
                                              明治学院大学 熊本一規
 
 10月11日に大阪市立環境科学研究所において、排ガス中の放射性物質の挙動に関する実験が行なわれると伺っています。
 その測定方法について、大阪市「放射性物質の測定方法に関する確認について」には次のように述べられています。

1.概要
ごみ焼却工場から排出される排ガス中の放射性物質濃度の測定については、環境省から『放射能濃度等測定方法ガイドライン』等が示されています。
このガイドライン等による排ガス採取のサンプリング方法において、特にガス状のセシウムの挙動がどのようになっているのか、実際の測定方法と同様の実験装置を用いて確認を行います。
2.確認方法
試薬の塩化セシウムを、環状電気炉を用いて加熱し塩化セシウムを気化させて、ガイドライン等に示された排ガス採取装置に吸引させます。排ガス採取装置には、蒸留水を入れた吸収びんを3本つないで、それぞれの吸収びんの捕集割合を調べます。

 しかし、何故、試薬に塩化セシウムのみが用いられるのでしょうか。
 放射性セシウムは反応性に富む元素であるため、塩化セシウムのほか、酸化セシウム、水酸化セシウム、炭酸セシウムなどの形でも存在します。
 焼却炉を出た排ガスは200℃まで冷却された後バグフィルターでダストが取り除かれますが、塩化セシウムは、融点645℃、沸点1295℃なので、200℃まで冷却されれば、確実に固体になります。そのため、バグフィルターや環境省の放射能濃度等測定方法ガイドラインで示された試料採取系(円筒ろ紙+ガス吸収びん)で捕捉することは容易です。
 他方、酸化セシウム、水酸化セシウム、炭酸セシウムなどは、焼却炉の中で分解してセシウム単体を放出しますが、セシウムは、融点28℃、沸点671℃ですから、200℃では液体状及び気体状で存在するため、塩化セシウムほど容易に捕捉することはできません。
 そのうえ、実際の焼却炉では、他の様々なごみと混焼され、複雑な化学反応が生じます。
 したがって、試薬に塩化セシウムのみを用いることは、放射性セシウムがバグフィルターや試料採取系(円筒ろ紙+ガス吸収びん)で捕捉し得るという結論を導くための意図的な行為という疑問を拭いきれません。
 また、ガス状水銀の吸収には、硫酸酸性過マンガン酸カリウム溶液を用いるのに、セシウムの場合には、何故蒸留水を用いるとされているのでしょうか。一般に、金属の溶解度はPHによって左右されますが、蒸留水(PH7)を用いることで、意図的に値が低く出るようにしているとの疑問も拭いきれません。
 さらに、仮に、バグフィルターで放射性セシウムを捕捉できたとしても、捕捉された放射性セシウムあるいはバグフィルター自体はどこでどう処理されるのでしょうか。
 バグフィルターは、往々にして、焼却炉の中に入れられて燃やされると聞いています。そうであれば、放射性セシウムが焼却炉の中に蓄積され、濃縮されるだけです。
 焼却炉の中に入れられるのでなければ、産廃として最終処分場に運ばれます。放射性セシウムは、最終処分場では土壌中及び汚水中に含まれ、汚水は汚水処理施設で処理されることになりますが、汚水中の放射性セシウムが汚水処理によってなくなることはありません。それは汚水処理施設から抜き出される汚泥の中に含まれ、再び産廃となって、焼却されるか処分場に埋められるだけです。
 要するに、大阪市に搬入された震災がれき中の放射性セシウムは、大気に放出されるか、北港処分場に埋められるかのいずれかでしかなく、いずれにしても、その後、放射性セシウムは、長期的に大気・水・土壌の間を自由に行き来することになるのです。
 処理の原則は集中・濃縮であり、その原則に基づけば、放射能を含む物質は、より高濃度のほうへと集中すべきです。震災がれきを広域的に拡散させる環境省の方針、及びそれに応えた大阪市における震災がれき焼却は、処理の原則に反する愚策というほかありません。

 大阪市の震災がれき焼却及び排ガス中の放射性物質の挙動に関する実験に疑問を呈するとともに、震災がれき焼却の方針を一刻も早く撤回されることを要求いたします。

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◆熊本一規先生の著書

がれき処理・除染はこれでよいのかがれき処理・除染はこれでよいのか
(2012/06/23)
熊本一規、辻 芳徳 他

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