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子どもたちを放射能から守る・八尾の会

日本のすべての子どもたちを守るため、政府の放射能拡散政策を跳ね返そう!!

7/1 お勧め本

今日、書店で「がれき利権・除染はこれでよいのか」というタイトルの本を見つけて購入しました。
初版が7/10になっていますから、発売されたばかりだと思います。
内容の良さに感動しました。

広域処理の反対運動をされている方にとっては必読本になるのではないかと思いますし、広域処理が復興支援になると思い込んでる方にも、ぜひとも読んでもらいたい本です。

<はじめに>から抜粋します。
 東日本大震災に伴う「震災がれきの広域処理」が、多くの国民から批判を浴びている。
 放射能で汚染されたものをわざわざ汚染濃度の低い地域に運んで処理するというのだから、それは、「拡散ではなく集中」という「処理の大原則」に反しており、また、放射性物質を拡散し希釈する政策は、放射性物質に関して国際的に合意されている「希釈禁止の原則」にも反している。厳しい批判を浴びるのは当然である。
 では、なぜ、一般市民でも容易にわかる「処理の大原則」に反した「全国的広域処理」が打ち出されたのであろうか。
 本書は、市民の関心の強い「焼却に伴って放射性物質が排出されるか否か」の問題に答えるとともに、長年、ごみ・リサイクル問題に関わってきた者として、この疑問を解明しようとしたものである。
・・・中略・・・・
 東日本大震災及び福島原発事故は、世界的にも未曾有の大事故であり、それだけに、原子力村に象徴される、一部特権層の利益に基づく政治という、明治以来の日本の社会の体質を変革し得る可能性を持っている。
 しかし、原子力村に象徴される旧体制に権力者たちは、福島原発事故の責任をとらないばかりか、事故の後始末をつうじて儲ける仕組みをつくりあげた。「がれきの広域処理」・「除染」・「帰還推進」はワンセットの政策であり、「帰還推進」が「がれき利権」と「除染利権」を支えている。
 国の復興策をそのまま認めるのか、それとも、地元主体・被災者救済の復興を実現させるのかは、日本の未来を左右するほどの大きな問題である。
 本書が、「がれきの広域処理」や「除染」や「帰還推進」を批判的に見るうえで、また、地元主体・被災者救済の復興を実現するうえで、いささかでも役立つとすれば、筆者らの喜び、これに過ぎるものはない。

がれき処理・除染はこれでよいのかがれき処理・除染はこれでよいのか
(2012/06/23)
熊本一規、辻 芳徳 他

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<商品の説明>
内容紹介
「東北がんばれ! それってただ言葉だけだったのか? 東北のがれきが処理されないのは他府県が搬入を拒否しているからだ」「放射能が怖いという無知から来る身勝手な言い分。自分だけ良ければいいのか」震災がれきの広域処理で、反対する市民に投げつけられる政府・マスコミの非難のことば……。はたして本当にそうなのか?
IAEA(国際原子力機関)の安全基準に照らしても80倍も甘く基準緩和し、放射性廃棄物として厳格に保管・隔離されなければならない物を日本全国にばらまく広域処理は、国民の健康に脅威をもたらすだけだ。
そして、避難区域への住民の帰還推進で進められる除染事業。しかし放射性物質は除染によって減少することはない。がれき利権と除染利権に群がるゼネコンや原発関連業者。いま必要なのは放射性物質の隔離と住民の避難なのだ。本書は、問題点をていねいに解き明かす。

著者について
熊本 一規 (くまもと かずき)
1949年 佐賀県小城町に生まれる。1973年 東京大学工学部都市工学科卒業。1980年 東京大学工系大学院博士課程修了(工学博士)。和光大学講師、横浜国立大学講師、カナダ・ヨーク大学客員研究員などを経て現在 明治学院大学教授。廃棄物を考える市民の会に所属し、ごみ・リサイクル問題で市民サイドからの政策批判・提言を行なうとともに、各地の埋立・ダム・原発等で漁民をサポートしている。専攻は、 環境経済・環境政策・環境法規。
著書 『ごみ行政はどこが間違っているのか?』( 合同出版、1999年)、『日本の循環型社会づくりはどこが間違っているのか?』( 合同出版、2009年)、『海はだれのものか』(日本評論社、2010年)。『よみがえれ! 清流球磨川』(共著、緑風出版、2011年)、『脱原発の経済学』(同、2011年)など多数。

辻 芳徳 (つじ よしのり)
元東京都清掃局職員。清掃工場、建設部、埋立処分場、施設部で勤務。清掃事業の区移管に伴い東京二十三区清掃一部事務組合に移籍後、2011年3 月退職。
現在 循環型社会システム研究会を主宰。

<目次>

はじめに

第1章 がれき広域処理とその仕組みづくり
一 がれき広域処理は疑問だらけ
二 広域処理の仕組みはいかにつくられたか

第2章 がれき焼却は放射能汚染をもたらすか
一 焼却に伴う有害物質はどのように規制されているか
二 セシウムはバグフィルターで除去できるか

第3章 放射性物質を汚染循環に入れる愚策
一 放射性廃棄物はいかに処理されてきたか
二 がれき処理の基準値はIAEA安全指針に反する
三 産廃はいかに処理・リサイクルされているか
四 放射性物質が汚染循環に含まれる

第4章 誰のための広域処理か
一 拡散は「処理の大原則」に反する
二 「広域処理」の意味転換
三 仙台市のがれき処理はいかに行なわれているか
四 がれき利権の配分としての全国的広域処理

第5章 地元主体・被災者救済の復興を
一 震災がれきを誰がいかに処理するか
二 誰のための除染か
三 避難と隔離を柱とした対策を
四 農水産物こそ浄化と復興の鍵

付論 漁業権は誰のためにあるか

あとがき
資料
参考文献・参考資料
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